「私たちはいつか必ずジャカルタに戻ってきます。」
これが、私の子会社の社長としての最後の言葉でした。
今回のジャカルタ滞在には子会社の解散以外にもう一つ裏の目的がありました。それはジャカルタでの開発を継続することです。今まさに解散の手続きを進めている以上、表だって進めるわけにはいきませんでしたが、何人かに開発を継続できないか打診していました。
いつかジャカルタに戻ってくるためにも私たちのDNAをタイムカプセルに入れて残しておきたかった。
そうはいっても、今すぐは何の支払いもできませんし、保証もできません。まったくもって都合の良いお願いだったと思います。もちろん、無理な話というのは私も重々承知していました。